タイトル: 次世代数値演算ライブラリDecimalという再発明の意義
スピーカー
斎藤 ただし (筑波大学情報学類科目等履修生)
概要
次世代数値演算ライブラリとも言える、拙作「Decimal」はつまりBigDecimalの再発明である。しかしそれは単なる「再生産」ではなく、BigDecimalで失敗した設計と実装を徹底的に再点検し、再び発明するに足りる価値を含んだ「リデザイン」である。 本LTでは、私がなぜDecimalという再発明をするに至ったか、その設計・実装の優れた点とは何か、という具体例を説明した上で、「再発明」をするに足りる価値とは何かと言う一般論を示す。これはコンピュータソフトウェアがコモディティとなり、全くの「新発明」をするのが困難となった現代において、プログラマとしてどのように「優れた再発明」という現実解を求めるかという思考についての一助と必ずなるだろう。
日程
2009年07月17日(金)
会場
一橋記念講堂(2F)
スピーカープロフィール
筑波大学情報学類科目等履修生。「ソフトウェアも工業製品」という認識から、ソフトウェア開発の更なる高みを目指す。