プログラムは予定です。予告無く変更する場合があります。
プログラム(6月10日)
9:15; 開場
9:45〜10:00; 開会
10:00〜12:00
高橋征義 「Ruby の歴史」
- スピーカー
- 高橋征義 (株式会社ツインスパーク、日本Rubyの会)
- 時間
- 10:00〜10:30
- セッション概要
- 10年前、あなたは何をしていましたか?
- オブジェクト指向スクリプト言語Rubyが初めて公開されたのは1995年の暮れ、
- 1.0がリリースされたのは96年のクリスマスのことでした。それから10年の歳月が
- 流れ、Rubyは今や世界的に有名なプログラミング言語にまで育ちました。
- その成長の軌跡を一緒に辿ってみましょう。
- スピーカー・プロフィール
- 株式会社ツインスパークにて主にWebアプリケーション開発に従事するかたわら、
- 前世紀末ごろからRuby界隈に顔を出し始め、現在は日本Rubyの会の代表を
- 務める。Railsのおかげでとうとう本業でもRubyを活用するようになり感慨深い
- 今日このごろ。共著書に『たのしいRuby』『Rubyレシピブック』。
井上 浩 「NaCl のオープンソース戦略〜そして今後の Ruby 戦略に関して〜」
- スピーカー
- 井上 浩 ((株)ネットワーク応用通信研究所 代表取締役社長)
- 時間
- 10:30〜11:00
- セッション概要
- NaCl は前身の法人とを含め、10 年の間オープンソースソフトウェア (OSS) を活用したビジネスを展開してきた。そして Ruby に関しても、10 年間その普及・発展に協力してきたが、最近では Ruby on Rails を含めた話題性の拡大に対して、その流れに呼応しビジネス分野での市場拡大を目指し活動している。今回は、NaCl の OSS を活用した事業の実績を交えながら、今後の Ruby を軸とした事業の戦略を紹介する。
- スピーカー・プロフィール
- オープンソース・フロンティア ネットワーク応用通信研究所の代表取締役社長として現在は企業経営に専念している。大学卒業後機械の製図を書いていたが、オフコン SE に転身し IT 産業に身を置くようになった。そして、10 年前ネットワーク応用通信研究所を仲間と設立する。家族は妻と 4 人の子供が居る、まつもと家に4人目の子供が出来たのは、我が家の影響が大きいと自負しているらしい。最近の悩みは末っ子の長女との熱い関係を妻が嫉妬して困っていることである。
基調講演: まつもとゆきひろ「State of the Dominion」
- スピーカー
- まつもとゆきひろ ((株)ネットワーク応用通信研究所 特別研究員)
- 時間
- 11:00〜12:00
- セッション概要
- Rubyによる「世界制覇」の現状を語る
- スピーカー・プロフィール
- Rubyと4人の子供たちのパパ。
- でも、子供たちには絶対に「パパ」とは呼ばせない。
- 昨今Rubyが注目されている真の原因はRailsではなく、
- ヒゲではないかと考えている。
- 講演資料
- http://www.rubyist.net/~matz/a/rk2006.zip (基調講演とパネル資料が同梱されています)
12:00〜13:15; 昼休み
13:15〜14:15; パネル企画「Ruby 2.0」
Rite、YARV、鬼車……様ざまなキーワードは聞こえてきても、その姿はなかなか見えないRuby2.0。「RubyKaigi」と銘打つからには次世代Rubyの話をしないわけにはまいりません。Ruby2.0に欠かせない方々をパネリストに迎えのパネルディスカッションを行います。コメンテータとして登場するRubyコミッタの皆さんからの鋭いツッコミにもご期待ください。
パネリスト
まつもとゆきひろ ((株)ネットワーク応用通信研究所 特別研究員)
プロフィールは基調講演のスピーカー・プロフィールを参照してください。
- 講演資料
- 基調講演の講演資料に同梱されています。
ささだこういち (日本 Ruby の会)
非学生。言語処理系、主に実行系に興味があり、次期 Ruby 処理系となる (なってほしい) YARV: Yet Another RubyVM を作っています。
- 講演資料
小迫清美
- 1963 年、山口県に生まれる。ふつうの理系プログラマ。
- 2000 年、初めて Ruby に触れる。
- 2001 年、2 MB のファイルを添付したメールを ruby-dev に出して、大顰蹙を買う。
- 2002 年、Ruby のために作成した正規表現ライブラリを公開する。
- 2005 年、Ruby のコミッターになる。
- 講演資料
卜部昌平 (日本 Ruby の会)
1981 年島根県松江市生まれ。最近の趣味はバグ観察。日夜 Ruby のバグを生温かく観察している。自身唯一の RAA エントリが「Ruby のバグ(勝手に)トラッカー」である。好きなメソッドは define_method、嫌いなのは private。
- 講演資料
コメンテータ
なかむら(う) (日本 Ruby の会)
職業プログラマ 10 年目。Windows 版 Ruby のメンテナの一人として、Ruby のバグを取ったり Ruby にバグを入れたりしている。「うさ」と呼ばれていることも多い。好きなメソッドは Enumerable#inject、嫌いなメソッドは eval と、それから eval と、あと eval。
わたなべひろふみ (Just another Ruby porter)
隠居した身。自動version.hコミットスクリプトを書いたけどなぜかまつもとさんだけ失敗するので、地味に手動でversion.hをコミットする係。
やまだあきら
Debian GNU/LinuxとVine LinuxでのRubyパッケージの管理者の一人。
青木峰郎 (日本 Ruby の会)
ふつうの文系プログラマ。Rubyを始めて9年目になる。最近は本を書いてばかりなので、たまにはプログラムを書きたい。主著は『Rubyソースコード完全解説』『Rubyレシピブック』『ふつうのLinuxプログラミング』。
中田伸悦
パッチモンスター。
助田雅紀 (日本 Ruby の会)
標準添付ライブラリWin32OLEのメンテナ。オブジェクト指向言語を探していたときに、NiftyのフォーラムでRubyを知る。それ以降、個人的にRubyを使い始め、いつの間にかメンテナまで務めるようになってしまった。Rubyはともかく、Win32OLEは個人でも仕事でも使う機会がほとんどないのだが、それはそれでいいかと思っている。
司会
高橋征義
プロフィールはセッションのスピーカー・プロフィールを参照してください。
14:15〜14:25; 休憩
14:25〜15:55
arton 「Rubyize による言語境界の越え方」
- スピーカー
- arton
- 時間
- 14:25〜14:55
- セッション概要
- Rubyize という ASR の仕組みを利用して、VBScript、JScript、VB6 などから Ruby を呼ぶ方法を説明します。最後は、C++ とデバッガを利用してどのように 2 つの言語間で呼び出しが処理されているのかを解説する予定です。
- スピーカー・プロフィール
- 修行時代を経て 90 年の頭くらいから元 Win16 プログラマ、元 NetBIOS プログラマ、元 WinSock プログラマ、元 COM プログラマ、ちょっぴり .NET プログラマ、現 Java プログラマ。ActiveScriptRuby とか Rjb とか異なる世界を繋げるプログラムを書くのが好きです。
- 講演資料
田中 哲 「使いやすいライブラリ API デザイン」
- スピーカー
- 田中 哲 (産業技術総合研究所 情報技術研究部門)
- 時間
- 14:55〜15:25
- セッション概要
- 使いやすいライブラリをデザインする方法について解説する。使いやすいライブラリとはプログラマが意図したことを簡単に実現できるライブラリである。しかし、具体的にどうデザインすればライブラリが使いやすくなるのかは明らかでない。ここでは open-uri を題材に使いやすいデザインの方法を述べる。
- スピーカー・プロフィール
- コミッタ。open-uri, pathname, pp 等のライブラリの作者。また、readpartial など I/O 機構にも深く関わっている。「次のようにすると core を吐きます」といって大量に ruby を落としてみたりもした。GC や IA-64 など好んで危険に近よる面もある。Ruby に限らず変な言語を好む。
- 講演資料
石塚圭樹「Ruby プログラミング + モデリングでより楽しくなろう - その1」
- スピーカー
- 石塚圭樹 (日本IBM ラショナル事業部)
- 時間
- 15:25〜15:55
- セッション概要
- Rubyプログラミングにモデリングを組み合わせることにより, より楽しくなる方法を解説します.
- * Rubyなのになぜモデリングなのか?
- * デザインパターン
- * メタモデルとRuby
- * Ruby で MDD に挑戦
- スピーカー・プロフィール
- 日本で最初のオブジェクト指向関連本の著者, 世界で最初の Ruby 本の作者の一人でもある(^^; 現在は, モデリング関係のコンサルタントとして活躍している. オブジェクト指向プログラミング界とモデリング界の乖離に心を痛め, その解消のために日夜活動している.
- 講演資料
15:55〜16:05; 休憩
16:05〜17:35
なひ 「セキュアアプリケーションプログラミング」
- スピーカー
- なひ ((株)サリオンシステムズリサーチ)
- 時間
- 16:05〜16:35
- セッション概要
- 認証・暗号化・完全性の保証などのセキュリティ基礎技術について、仕組みよりも振る舞いを中心に解説します。また SSL(PKI)、OpenPGP などのセキュリティ仕様を利用し、アプリケーションをセキュアにする方法について、実例を元に紹介します。
- スピーカー・プロフィール
- 標準添付ライブラリのうち、soap 関連、csv、logger のメンテナ。その他配布物として、OpenPGP ライブラリ、HTTP クライアント、暗号アルゴリズム仕様 PKCS#1 実装など。本職はセキュリティソフトウェア開発が中心で、C++ か Java を採用することがほとんど。
- 講演資料
- http://dev.ctor.org/download/RubyKaigi2006_SAP_20060610.pdf (発表資料)
- http://dev.ctor.org/download/rubykaigi2006.tar.gz (ソースコード)
後藤謙太郎「仕事で使うRuby」
- スピーカー
- 後藤謙太郎 (シングラム)
- 時間
- 16:35〜17:05
- セッション概要
- Rubyアプリケーションの活用事例を紹介する。Rubyによる開発は言うまでもなく楽しいが、RAAなどで公開されているプロダクトにも十分に楽しく実用的なものが多い。特に比較的小さなチームによる業務での利用に焦点を当てつつ、ちょっとした工夫やアプリケーションに望まれる性質なども述べる。
- スピーカー・プロフィール
- Ruby との出会いは fj.sources に流れていたバージョン 1.0 リリース。
- 今年でユーザー歴10年目。これまで標準添付ライブラリの benchmark.rbや組み込みモジュール Precision など。
- WEBrick という名前の言いだしっぺ。
- 過去にRubyに関するいくつかの雑誌連載記事を執筆。
- 現在はウェブを商う小さな会社シングラムのエンジニア兼共同経営者。
- 講演資料
前田修吾「Railsによるメタプログラミング入門」
- スピーカー
- 前田修吾 ((株)ネットワーク応用通信研究所 主任研究員)
- 時間
- 17:05〜17:35
- セッション概要
- 話題のRailsを題材にRubyの暗黒面を探求する。
- * なぜRubyはJavaの10倍の生産性を実現できるのか。
- * なぜRubyはJavaの10倍の実行時間を実現できるのか。
- * メタプログラミングによって幸せになる10の方法
- などなど。なお、本セッションの内容は予告なく変更する可能性があります。
- スピーカー・プロフィール
- 1975年11月24日生れ。1997年、JavaHouse-Brewers MLにて高木浩光氏の紹介によりRubyを知る。1999年、Rubyを仕事にするため、(株)ネットワーク応用通信研究所に入社。以後、年々Rubyのコードを書く機会が減っている(代りにWordやExcelに触れる機会が増えている)のが悩みの種。
- 講演資料
18:30〜; 懇親会 (開場)
19:00〜; 懇親会 (開始)
詳細は懇親会についてをご覧ください。
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